定年後も怖いのは家の奥さん

アラ還の元ケアマネが、福祉資格・家族介護・仕事について語ります。

カテゴリ: 介護福祉士

 介護福祉士試験は、デイサービスの介護職員になって4年目の冬に受験しました。

 平成22年の事ですので、早いもので9年以上も経過したことになります。

 私の場合47歳で初めて介護現場を経験し、介護福祉士受験の時にはすでに51歳になっていました。

 最初の頃は利用者さんを介助するのも怖くてぎこちないため、意地の悪い先輩職員からはかなりきつい事も言われ、本当に悔しい思いもしました。

 3年目に社会福祉士の試験に合格し、生活相談員と兼務になりましたが、まだまだ介護現場では一人前に見られていなかったような気がします。

 そして4年目、筆記試験は岩手県の「産業文化センターアピオ」で受験。

 広々としたイベント会場ですが、机と椅子がずらりと並べられていました。

 ストーブが所々に置いてありましたが、試験開始時は会場全体が暖まっておらず、ダウンジャケット着用のままの受験となりました。

 会場には時計が無く、腕時計を身付けていてほっとしたのを憶えています。

 前年に社会福祉士試験を受けていた事もあり、筆記試験自体は落ち着いて受けられました。

 その後、筆記試験の合格通知と実技試験の案内がはがきで届きました。

東京ビッグサイト

 前段の話とは少し前後しますが、筆記試験の結果通知通知の2日前に、公益財団法人介護労働安定センターが主催する実技講習会に参加しました。(この時点では、まだ実技試験に進めるかどうかも判らなかったのですが、受かると信じて受講しました)

 公的機関という事で、講習料はかなり格安で5千円程度だったように記憶しています。

 実技試験の場合、日頃職場で行っている身体介助では不合格になると聞いていたので、1日講習ですが参加をしてみました。

 やはり実際に参加してみて思ったのですが、不自然くらい頻繁な声かけと安全確認が必要でした。

 安全確認はともかくとして、頻繁な声掛けは実際の利用者さんから煩がられるくらいの感じです。

 午前中は身体介護やベッドメイクの基本動作、午後からは前年を除いた過去5年間の実技問題を行いました。

 その後は、成美堂出版の「介護福祉士実技試験過去問題集」を使って、講習会の実技講習を思い出しながら頭の中でシュミレーションを何回も行いました。

BlogPaint

 そして平成22年3月7日午後、青森県立保健大学で介護福祉士の実技試験を受けました。

 午後からの試験だったため、午前の受験者が退出するまで随分待たされました。

 大講堂での待機も順番がずっと後で、午後3時過ぎの呼び出しとなりました。

 試験問題が渡され内容を覚える事になり、内容を見てびっくり。

 試験課題

 金子薫さん(80歳)は左上下肢に麻痺があり、歩行はできません。
 起き上がりと立位には一部介助が必要です。 
 金子さんは、ポータブルトイレでの排せつを希望しています。 
 ベッド仰臥位になっている状態からポータブルトイレに座るまでの介助を行ってください。
 なお、金子さんは、あなたの介助に同意しています。
 金子さんは「はい」または「うなずく」のみです。
 (モデルはズボンの下にスパッツをはいていますが、下ろすのはズボンだけです)

 試験時間は5分以内です。

 名前と年齢は違ってましたが、講習を受けた過去問とほぼ同じ内容。

 かえってドキドキしました。

 試験課題をほぼ5分丁度で終えましたが、完全に真っ白になってしまい、ただただ声かけばかりしていた事しか覚えていません。

 中央法規の模範解答を見ても、自分がどんな間違いを犯したのかも覚えておらず、まったく役に立ちませんでした。

 合格発表の日まで悶々としておりましたが、通知はがきを見てほっとしました。「合格」でした。

 この日を境に、職場の仲間からは一人前に見られるようになったような気がします。



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 私自身、60歳で児童福祉分野で転職を試みたものの夢かなわず、現在は福祉人材センターの事務仕事をしています。

 仕事の内容としては、「介護」や「保育」の人材確保が主な役割です。

 正直なところ、介護福祉士は国の政策誘導によりいろいろな事業が展開され順風満帆、今がまさに追い風です。

 潜在介護福祉士の再就業を支援する研修や、介護福祉士を目指す方への就学資金貸付、いろいろな条件を満たせば返還免除など至れり尽くせりです。

 2025年問題が控えている今、介護人材不足の解消に向け、国はあの手この手で介護職を増やそうと躍起です。

 介護福祉士試験の合格率も、外国の方々に門戸を広げるためか、以前は50パーセント程度の合格率が直近2年は連続で70パーセントを超えています。

 こんな状況ですので、介護福祉士を目指している方々は、風向きが変わらぬうちにサクッと資格を取ってしまいましょう。

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 一方、ケアマネは逆風です。

 ケアマネ試験受験者は、前年比で6割以上減。

 合格率は10.1%、5千人にも満たない合格者数、国はケアマネに何を求めているのか?

 ケアマネ試験受験資格者の厳格化も一因でしょうけれど、それだけじゃない。

 受験者資格がたとえあっても、若い人達の目にはケアマネ職は魅力的には映らない、「精神的にきつくて割に合わない仕事、止めとこう」って事になっているんだと思います。

 現職ケアマネだって、ケアマネの資質の向上の名の下に、叩かれ続けると疲弊し燃え尽きてしまいます。

 資格を維持するための時間や費用だってばかになりません。

 実務研修、専門研修Ⅰ・Ⅱ、更新研修、主任ケアマネ研修、もはや国の研修ビジネス?に付き合わされてる気がしないでもない。

 私自身は、何とかケアマネとして60歳定年を迎えられましたが、雇用延長をしてまで続けようとは思えませんでした。

 介護職は外国人に期待、ケアプランはAIに、そんな事を厚労省は考えているのかもしれません。

 私自身、ケアマネという職業には特別の思いがあります。

 今後、世の風向きが変わり、ケアマネが再評価される日を願っています。





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